「ポリマークレイって、普通の粘土と何が違うの?」
初めてポリマークレイを知った方から、よく聞かれることのひとつです。
粘土というと、紙粘土や自然乾燥する粘土を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ポリマークレイも、手でこねたり、伸ばしたり、形を作ったりできるところは同じです。
でも、実際に使ってみると、大きく違うところがいくつもあります。
今回は、私が普段使っている「Sculpey Premo」を例に、実際に制作していて感じるポリマークレイの特徴と魅力をご紹介します。
一番大きな違いは「自然乾燥しない」こと
紙粘土や自然乾燥タイプの粘土は、空気に触れていると少しずつ固まっていきます。
一方、ポリマークレイは、基本的にオーブンで加熱することで硬化する粘土です。
私が使っているPremoも、焼成するまでは自然乾燥せず、やわらかい状態を保つことができます。
これは、実際に作品を作っていると、とても便利です。
「今日はここまで」
と作業を止めても、また時間のあるときに続きを作ることができます。
時間に追われず、自分のペースで制作できる。
私がポリマークレイを使っていて感じる、大きな魅力のひとつです。
程よい硬さで、細やかな形や模様を作りやすい
私が普段使っているPremoは、程よい固さがあり、私の場合は手にべとつきにくく、とても扱いやすいと感じています。
やわらかすぎず、細かな形や模様を作ったときに、その形を保ちやすいところも気に入っています。
特にケインのように、色や模様を重ねて作る技法では、この程よい固さがとても扱いやすいと感じています。
オーブンで焼いて硬化させます
形や模様が完成したら、ポリマークレイはオーブンで焼成して硬化させます。
焼成温度や時間はクレイの種類や作品の厚みによって異なるため、使用する製品の表示を確認することが大切です。
私がワークショップをするとき、この「焼成時間があらかじめ分かる」ということにも、とても助けられています。
制作時間と焼成時間を考えながら、
「ここまで作ったらオーブンへ」
と、完成までの時間を組み立てやすいからです。
焼成の温度や時間、きれいに仕上げるためのポイントについては、①-4「ポリマークレイはどうやって固めるの?焼成の基本」で、詳しくご紹介します。
スライスすると、模様がくっきり現れる
そして、私がポリマークレイを使っていて特に面白いと感じるのが、色や模様の表現です。
違う色のクレイを組み合わせて、ひとつの模様を作ることができます。
その特徴がよく分かるのが、「ケイン」という技法です。
何色ものクレイを組み合わせて棒状の模様を作り、それを薄くスライスすると——
中から模様が現れます。

▲ケインをスライスすると、中に作った模様が断面に現れます。
私が好きなのは、色や模様の境界線が、スライスしたときにはっきりきれいに現れるところ。
「ちゃんと模様ができているかな?」
初めて切る瞬間は、何度作ってもドキドキ、ワクワクします。
私が感じる一番の魅力が、他の素材と組み合わせられること
私がポリマークレイに感じている一番の魅力。
それは、焼成してもほとんど縮まないことです。
作った形やサイズをほぼ保ったまま硬化させることができるため、ポリマークレイだけで作品を作るのではなく、ほかの素材と組み合わせることで、表現の可能性がさらに広がります。
金属と組み合わせて
私自身、アクセサリーでは、小さな金属製のペンダント皿にクレイをのせて焼成することがあります。

▲金属製のペンダント土台とポリマークレイを組み合わせた作品。小さな金属土台では、これまで私の制作では焼成後のひび割れは生じていません。
一方で、大きな金属素材と組み合わせて焼成したときには、ひび割れが生じた経験があります。
異なる素材を組み合わせるときは、素材の大きさや形、クレイの厚みなどによって仕上がりが変わるため、実際に試しながら使うことも大切だと感じています。
そして、ガラスとの組み合わせから「月花灯」へ


月花灯では、ポリマークレイで作った花や葉を薄くスライスし、ガラスドームに重ねていきます。
私がこの組み合わせに惹かれたのは、ガラスの透明感と、半透明のポリマークレイが持つ光の表情でした。
花や葉を重ねたガラスドームに灯りをともすと、それまでとは違う表情が現れます。

ポリマークレイだからこそ、ほかの素材と組み合わせながら、表現をさらに広げていくことができる。
それが、私がこの素材に感じている一番の魅力です。
ポリマークレイの表現は、まだまだ広がります
アクセサリー、小物、インテリア、立体作品、そして花の行燈「月花灯」まで。
ポリマークレイの表現は、アイデア次第でどんどん広がっていきます。
次の記事では、私がこれまで制作してきた作品もご覧いただきながら、
①-3「ポリマークレイでは何が作れる?作品の広がりを紹介」
をご紹介します。

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